2011年1月
新製品=HVモデルのご案内
(従来のM-Factory製品はこちらをご覧ください)
これまで研究してまいりましたコントロール部のHV化の開発及びプロミュージシャンによる
市場テストを完了し、このほど新製品『PM-7HV』の販売を開始する運びとなりました。
1)開発の経緯
弊社のピックアップシステムは長い間モデルチェンジをすることなく、実に多くのミュージシャンにご愛用いただいておりましたが、更なる音質の改善をめざして様々な研究を行っておりました。
その中の一つに「電源電圧のHV化」というアイデアがあり、実は約2年前にその試作品は完成してはおりましたが、電気的/オーディオ的な性能(技術的な部分)と実際のライブ現場におけるミュージシャンの使用感(感性の部分)とは異なる部分もあることから、実際にミュージシャンに様々なステージで使っていただいて、というテストを行っておりました。
そして、多くのミュージシャンに「これはいいね!」「グッとくるね!」とうお言葉を頂くことができ、また、プロの様々な厳しい現場での使用することで、移動等のショックに対する耐久性、発熱等の安全性も確認し、この度の発売にいたりました。
ロードテストに参加していただいたミュージシャン(敬称略)
PM-7:小松原俊、岸部真明、押尾コータロー、竹内いちろ、下山亮平、吉田次郎、渡辺香津美、他
2)HVモデル仕様について
通常モデルとの違いは、これまで12Vであったアナログ回路の電源電圧を2倍の24Vに変更したことです。(#202・#103共にギター部のプリアンプへの供給電圧も24Vになります。)
外観はノーマルモデルとの区別をつけるために、入力コネクタの取付ビスを「赤」にしています。
電気的仕様、及び外観については、上記の2点以外の変更点はありません。
注)なお、HV化のためにACアダプタを変更する必要はなく、回路構成を工夫することで、今まで通りのACアダプタをそのまま使えるようにしています。
3)音質/性能の違いについて
音質の事を言葉で説明するのは難しく、またそうすることもあまり好きではないのですが、参考までに幾つかのコメントをお伝えします。三好の私感、及びプロミュージシャン達のコメントです。
・低音部が太く出てきて、でもグッと締まる感じ
・全体的に音が生き生きとして前に出る感じ
・音の密度が上がった感じ
・エフェクタのMixレベルを今まで通りの位置にしていると、なぜか「ちょっと掛け過ぎかな?」と、少し下げてちょうど良くなる感じ
・USA製の真空管アンプを日本で使っていて、トランスで電源電圧を100Vから120Vに上げたときに受けるあの感覚/新鮮さ、のような感じ
4)M-factory からのコメント
電気的にもオーディオ的にも、そして理論的にもHVモデルの方が当然良くなっていますが、そのことと音楽的に良いいものなのか、ということには必ずしも相関性は無いと私は考えています。
あるギタリストからは「ガットギターではHVだけど、スチール弦のギターはノーマルが好きだなぁ」という意見も頂きました。
「HVモデルの方が高級品」と言うことではなく、あくまで「自分はどっちの音が好きか」「自分の演奏にはどっちが合っているか?」という感覚的なところで選択をして頂けますことをお願いし、またそうであることを願っております。
5)価格について
Model #103HV:145000-(税別、定価)
Model #202HV:200,000-(税別、定価)
現在お持ちのコントローラーのバージョンアップは、#103・#202共に¥20,000-(税別、定価)になります。
6)販売開始
2011年2月1日よりご注文をお受けいたします。
その他、ご質問等は「info@ring-guitars.co.jp」までお問い合わせください。
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